鏡を見ていたら、ふと目についた一本の白髪。
「つい抜いちゃった…」という経験、ありますよね。
白髪は、多くの人にとって“年齢を感じる瞬間”でもあり、
「白髪って抜いたら増えるって聞くけど、どうなんだろう?」と不安になるもの。
でも実際のところ、白髪の正体や対策について、正しく理解できている人は少ないのではないでしょうか?
今回は、そんな白髪について、プロの視点から解説していきます。
「なぜ白髪が生えるのか」
「抜いていいの?ダメなの?」
「今からできるケア」
など、知っておきたいポイントを丁寧にまとめました。
白髪はなぜ生えるの?年齢だけが原因じゃない
白髪は、髪の色をつくる「メラニン色素」が減少することで現れます。
このメラニン色素は、「メラノサイト」という細胞によってつくられており、その働きが弱まると、髪に色がつかなくなる=白髪になるのです。
では、なぜメラノサイトが働かなくなるのでしょうか?
加齢はもちろんひとつの要因ですが、実はそれだけではありません。
- ストレス(自律神経やホルモンの乱れ)
- 栄養不足(たんぱく質やビタミン、ミネラル不足)
- 睡眠の質の低下
- 紫外線ダメージ
- 頭皮の血行不良
こうした日々の生活習慣や環境も、白髪の発生に大きく影響しています。
つまり、「白髪=年齢のせい」だけではなく、20代でも白髪が生える人もいれば、50代でも黒髪を保っている人もいます。体質だけでなく、日々のケア次第で白髪の進行スピードは変えられるのです。
「白髪を抜くと増える」って本当?
一番気になるこの疑問、結論から言うと…
白髪を抜くこと自体が直接的に白髪を“増やす”原因になるわけではありません。
ですが、「抜く」という行為が毛根や頭皮にダメージを与えることには注意が必要です。
同じ毛を何度も抜いていると、毛根が炎症を起こしたり、毛母細胞が傷ついてしまい、次に生えてくる髪が細くなったり、毛が生えにくくなることも。また、色素をつくる細胞にも影響し、白髪になりやすくなる可能性もあります。
ちなみに「カットする」ことはあまりオススメしません。
短く切った白髪は、まっすぐ立ち上がりやすくなり、逆に黒髪の中で目立ってしまうこともあります。
白髪を“カバーする”という選択も◎
白髪の対策で多くの方がされているのは「染める」事ではないでしょうか。
サロンでのヘアカラーや市販の白髪染め、ヘアマニキュアや草木染(ヘナ)など、ヘアカラートリートメントなど、選択肢もさまざまです。髪に負担の少ないカラー剤を選ぶようにしましょう。
「今すぐ何とかしたい!」
そんな時には、自然に白髪を隠せるカラースプレーや、薄毛も同時にカバーできるパウダータイプの白髪カバーアイテムを取り入れるのもおすすめ。
ナチュラルな仕上がりで、急なお出かけ前にも頼れる味方です。
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今からできる白髪予防の基本対策
1. 頭皮環境を整える「白髪予防ケア」
白髪ケアの基本は、「今ある髪」だけでなく「これから生えてくる髪」へのアプローチ。
つまり、“髪の土壌”である頭皮環境を整えることが大切です。
血流が良く、栄養がしっかり届く健康な頭皮は、メラノサイトの働きもサポートしてくれます。
毎日のシャンプー後に軽く頭皮をマッサージしたり、栄養を届ける専用ローションを使うのも効果的です。
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2. 「生活習慣」を見直すこともケアのひとつ
白髪が気になり始めたら、次のような点も見直してみましょう。
- 睡眠時間は足りているか?
- 食事は偏っていないか?(特にたんぱく質・鉄分・ビタミンB群)
- ストレスを抱えすぎていないか?
- 紫外線対策はできているか?
体が整えば、髪の調子も自然と変わってきます。
特別なことを始めなくても生活を見直して、心と体を「整えること」そのものが白髪ケアになるのです。
白髪との付き合い方は、もっと自由でいい
白髪が出てくると、「年を重ねたな…」「自信をなくしちゃったかも」と感じる方も多いと思います。
白髪は、年齢を重ねるなかで生まれる“ちょっとしたサイン”
誰にでも訪れる、ごく自然な出来事です。
白髪ケアに正解はありません。
「染める」という方法以外にも
- 自然な白髪をおしゃれとして「活かす」
- 見た目の印象に合わせてナチュラルに「隠す」
- 未来に向けてしっかりケアし「減らす」
自然な変化を楽しみながら好きなスタイルや心地いいケアを取り入れて
毎日がちょっと軽くなるようなケアの習慣や、白髪との付き合い方を見つけていきましょう。