髪に合わなかったシャンプー、どうすればいい?
「買ってみたけど、髪に合わなかった」「香りが強すぎて使わなくなった」「途中で別の製品に乗り換えてしまった」
せっかく買ったシャンプー使わずに余らせてしまうことありませんか?
そのまま放置しておくと品質が劣化し、使いどきがわからなくなることも。
とはいえ、未使用のまま捨ててしまうのは少しもったいない気もしますよね。
今回は、余ったシャンプーを安全に活用するためのアイデアを、髪や暮らしにやさしい視点で幅広くご紹介します。
シャンプーの使用期限はいつまで?見分け方と注意点

未開封の場合:3年が目安
シャンプーの多くは、防腐剤を含む設計のため未開封であれば製造から約3年ほど保管が可能です。ただし直射日光や高温多湿の場所では劣化が早まるため、保管環境も大切です。
開封後:1年以内に使い切るのが安心
開封後は空気中の雑菌が混入しやすくなり、酸化や分離が進行します。開封から1年を過ぎた場合は状態を確認して判断しましょう。
使用前のチェックポイント
- 香りが変わっていないか(酸っぱい・薬品臭はNG)
- 色が濁っていたり、分離していないか
- 泡立ちが著しく悪くなっていないか
- 使用後に頭皮のかゆみや刺激がないか
これらに異変がある場合は無理に使わず、別の用途で活用するのがおすすめです。
💡シャンプーの洗浄力のヒミツシャンプーには界面活性剤と呼ばれる成分が含まれており、油汚れや皮脂を水に溶けやすくする働きを持ちます。これは台所用洗剤や洗顔料にも使われている成分で、”水と油をなじませて落とす”という点で共通しています。そのため、日常の軽い掃除や衣類の部分洗いにも活躍してくれるのです。
さらにシャンプーは、頭皮や髪に直接使うことを前提に設計されているため、洗浄力がマイルドで手肌や素材にやさしいという特長があります。洗顔料に近い成分構成のものも多く、保湿成分や香りのバランスが良く、肌が乾燥しにくいという利点も。 台所洗剤に比べて脱脂力が穏やかなので、革製品やブラシ、手肌まわりの洗浄にも安心して使いやすいのがシャンプーの良さといえるでしょう。
ヘアケア・美容に使う

- 1.ヘアブラシやコームの洗浄に
- 美容室ではブラシ洗浄にもマイルドなシャンプーを使うことがあります。整髪料や皮脂をやさしく落とせるのがポイント。 ぬるま湯にシャンプーを溶かし、ブラシをつけ置き→ブラシの毛先をやさしくこすって汚れを除去。
- 2.メイクブラシやパフの洗浄に
- 洗顔料に近い処方のシャンプーは、肌に触れるツールの洗浄にも向いています。肌荒れ予防にも◎。 手のひらで泡立てて汚れをもみ出す。やさしく洗い、すすぎをしっかり。
- 3.フットバスとして使う
- 洗面器にお湯とシャンプーを数滴。香りと泡でリラックス&足の皮脂汚れに◎
- 4.泡ハンドソープの代用に
- 泡ポンプに水と薄めたシャンプーを入れ、軽い手洗い用に。
- 5.ハンドケア後の手洗い用として
- しっとり系のシャンプーは、手の洗浄後にも優しい感触
📝ヘアケア・美容に使うときの注意ポイント
- 目や粘膜に入らないように注意
- 敏感肌の方は手や足に使う前にパッチテストを
- すすぎ残しによるぬめりには注意し、しっかりと洗い流す
- 香りのみを楽しむことを目的とした使い方の場合は、洗浄力としての機能は使いません。
掃除や洗濯に使う

- 6.浴槽・洗面台の皮脂汚れ落としに
- 髪や頭皮の皮脂を落とす力があるので、同じ“皮脂汚れ”に強いのも納得です。ナチュラル洗剤派にもおすすめ。 スポンジに直接つけてこすると、水垢や皮脂がすっきり落ちます。
- 7.トイレの便座・床の拭き掃除に
- バケツの水に数滴入れた洗剤水で雑巾がけ。香りも爽やかに。
- 8.フローリングの拭き掃除に
- 洗剤のような強さはない分、やさしく油分やホコリを拭き取れます。 バケツの水1Lにシャンプー小さじ1を溶かし、雑巾をよく絞って拭き掃除に。仕上げに乾拭きするとベタつきを防げます。滑り防止のため、必ず乾拭きで仕上げましょう。
- 9.衣類の部分洗いに(襟・袖の黒ずみなど)
- ブラシでこすらず、シャンプーを泡立ててもみ洗い。
- 10.洗濯時の下洗いや予洗いに
- シャンプーを洗剤代わりに使用。柔軟効果は期待できませんが香りは楽しめます。
- 11.靴の内側や靴下の軽洗いに
- 水で薄めた液で軽く洗い、乾かせば消臭効果も。
📝掃除や洗濯に使うときの注意ポイント
- 泡立ちすぎると排水口や洗濯機が詰まる可能性があるため、使用量は控えめに
- 酸性洗剤や漂白剤との併用は避ける
- デリケート素材はあらかじめ目立たない場所でテストを
- クレイ・スクラブ入りのシャンプーは掃除用に不向き
家庭のちょっとしたケアに

- 12.革靴・合皮バッグの拭き取りに:
- 脂力が穏やかで保湿成分も含むため、革のツヤ出しにも実は重宝します。くすみ防止にも◎。 柔らかい布に水100mlに対してシャンプー1〜2滴の割合で薄めた液を含ませて拭き、乾いた布で仕上げます。 ※ ノンシリコンタイプのシャンプーがおすすめ。シリコンは合皮には適していますが、本革の場合は通気性を損ねたりツヤムラの原因となることがあります。 必ず目立たない箇所で色落ちや質感の変化がないかを確認しましょう。
- 13.家具の静電気防止に
- リンス入りシャンプーの保湿成分は帯電をやわらげる働きがあり、静電気防止剤の代わりに使えます。 水100mlに対してシャンプー1〜2滴をよく混ぜ、布に含ませて家具表面を軽く拭き、最後に乾拭きで仕上げましょう。
※ 布製や未加工の木材には使用を避け、必ず目立たない場所で試してから使うと安心です。
- 14.芳香剤代わりに
- シャンプーは香りが強すぎず、自然に香るのが魅力。靴箱や棚の中など、空気がこもりがちな場所におすすめです。 コットンやティッシュに含ませて、靴箱やトイレに置く※ 液が染み出さないよう、トレーや台紙を敷くと安心です。肌が直接触れる場所には置かないようにしましょう。
- 15.ゴミ箱・排水口の臭い対策に
- シャンプーを垂らして流すことで爽やかに。※配管の詰まりには注意。
- 16.DIYお掃除スプレーに
- 水に少量溶かしスプレーボトルに。キッチン周りの軽い汚れにも。
📝家庭のケアに使うときの注意ポイント
- 芳香用やミストは香りの強さに注意し、まずは少量から
- 革や木製品には水分を含ませすぎない
- 植物の葉は目立たない部分でテストしてから使用
使い切れなかったシャンプーを、暮らしの味方に
合わなかったからといって、シャンプーを捨ててしまうのもったいないですよね。
正しく判断すれば、日々の掃除や身の回りのお手入れに大活躍してくれます。
「もう使えない」と思っていたボトルが、思わぬところで頼れる存在になるかもしれません。
まずは1つ、今日から試してみてくださいね。
再利用時の注意点と処分方法
- 香りが変質している、色や質感がおかしいものは使用しない
- 使用する場合は目立たない場所で試してから
- ペット・赤ちゃん用品には使わない(成分が肌に刺激となる可能性)
- 排水口に大量に流すのは避ける。新聞紙や布に吸わせて可燃ごみに。
活用できないシャンプーもある?使用前に確認したいタイプ別注意点
この記事の活用アイデアは、一般的な市販の液体シャンプー(界面活性剤入り)を前提としています。ただし、以下のようなタイプには少し注意が必要です。
- 石けん系シャンプー:アルカリ性のため、素材によっては変色やきしみが出ることがあります。
- クレイ(泥)やスクラブ入りシャンプー:粒子が配管に詰まりやすいため、排水への使用は避けましょう。
- 高濃度天然系・無添加シャンプー:保存料が少ない分、劣化が早いため見た目や香りをよく確認しましょう。
- 泡立たないクリーム系やノンフォームタイプ:泡立ちが必要な用途(ブラシ洗浄など)には不向きな場合があります
基本的には、ドラッグストアなどで手に入る多くの液体シャンプーであれば、この記事の活用方法を安心して試していただけます。
よくある質問(FAQ)
Q1. どんなシャンプーでも再利用できますか?
一般的な液体シャンプー(界面活性剤入り)であれば多くの活用法が可能ですが、石けん系・スクラブ入り・泡立たないタイプなど一部の製品には向かない使い方もあります。
Q2. シャンプーの再利用は衛生的に問題ありませんか?
開封後1年以上経過していない、変質のない状態のものであれば、安全な再利用が可能です。ただし肌に使う場合はパッチテストを推奨します。
Q3. 香りが気になる場合の再利用方法はありますか?
香りが気になる場合は、掃除や靴洗いなど「香りが残りにくい用途」から使い始めると安心です。ミストや芳香剤として使うのは避けましょう。
Q4. シャンプーはトイレや排水口に流しても大丈夫?
少量なら問題ありませんが、大量に流すと泡立ちや詰まりの原因になります。不要な場合は新聞紙などに染み込ませて可燃ごみに。
自分の髪に合ったシャンプー選びを
いろいろな活用方法をご紹介しましたが、シャンプーを余らせないためには、自分の髪にあったシャンプーを選ぶことが大切です。
あなたにぴったりのシャンプーを見つけてくださいね。
どんな髪質にも合うシャンプー
ボリューム不足の髪に
ベタつきやごわつきが気になる髪に


