「シリコンは悪くない」「安全な成分」
最近では、そんな認識が般的になってきました。
実際そのとおりで、シリコンは髪の摩擦をおさえ、指通りを良くし、ツヤを与えるために長年使われてきた信頼性の高い成分です。
一方で、シリコンは “髪に蓄積しやすい性質” も持っています。
余分な被膜が重なることで、髪本来の美しさが閉じ込められ、美容成分が浸透しにくくなることがあるのです。
いま、シリコンへの誤解が薄れつつあるからこそ「悪者ではないけれど、ためこまない工夫が必要」という視点がとても大切になっています。
この記事では、シリコンのしくみ、蓄積が起こる理由、そして なぜ「シリコン除去（リセットケア）」が、オトナ髪に必要なのかをわかりやすく解説していきます。
シリコンはヘアケアに欠かせない役割
シリコンは髪に害を与える成分ではありません。
むしろ、髪表面を薄くコーティングすることで、以下のような多くのメリットがあります。
- 摩擦ダメージを防ぐ
- 指通りをよくする
- パサつきを抑えツヤを与える
- ドライヤーやアイロンの熱から守る
「シリコンを使わないほうがいい」という考え方は、すでに過去のもの。
大切なのは“避ける” のではなく、“上手につき合う” ことです。
問題なのはシリコンの「成分」ではなく「蓄積」すること
シリコンは安全な成分ですが、毎日のヘアオイル・ミルク・スタイリング剤などを通して、髪表面に少しずつ層のように重なっていく特性があります。
その蓄積を放置すると、次のような変化が起こることがあります。
- ✓トリートメントの浸透が悪くなる
- コーティングが厚くなるほど、美容成分が入りづらくなります。
- ✓パーマやカラーの反応が不安定になる
- 被膜が厚くなるにつれ、パーマやカラーの薬剤が入りにくくなります。
- ✓ごわつき・重たさが出る
- 本来ならツヤを与えるはずの被膜が、逆効果として働く場合も。
- ✓シャンプーの泡立ちが悪くなる
- 洗浄成分がなじむ余地がなくなるため。
シリコンが悪いわけではなく、 “保護のためのコーティングが必要以上に重なりすぎる” ことがトラブルの原因です。
シリコンの性質と蓄積のメカニズム
蓄積が起きるのは、シリコンの「性質」と「使い方」が理由です。
水に溶けにくく、落ちにくい
シリコン（メチコン・シロキサン系）は水への溶解性が低く、髪にしっかり密着します。
これは髪を守るのに役立ちますが、 通常のシャンプーでは落としきれない ことがあります。
アウトバス・スタイリング剤が日々重なっていく
特に残りやすいアイテムとして、「ヘアオイル／ミルク／ツヤスプレー／ハードスプレー」などがあります。
“毎日のメイクが落としきれずに肌に残る”イメージに近いかもしれません。
結果として“多層の被膜”に
蓄積すると「薬剤が入りにくい／トリートメント効果が出にくい／手触りが悪い／泡立ちが悪い」といった不調につながります。
特に年齢を重ねたオトナ髪はキューティクルが薄く、水分・油分が減るため、少しの蓄積でも質感が変わりやすい繊細な状態。
だからこそ、蓄積の影響が出やすいのです。
シリコン除去は“本来の髪に戻す作業”
“シリコン除去”という言葉だけ聞くと「シリコンが悪いの？」と誤解されがちですが、そうではありません。
本質は「蓄積した被膜をクリアにし、美容成分が届きやすい素直な髪に戻すこと」
リセットすることで以下のメリットが得られます。
- トリートメントの浸透UP
- カラー・パーマの仕上がりが安定
- 髪本来の軽さ・ツヤが戻る
- スタイリングが決まりやすくなる
シリコンを避ける必要はありません。
ですが、重なった被膜を時々リセットし、髪を本来の状態に整えるメンテナンスが必要 なのです。
シリコン蓄積度チェック
以下に当てはまる場合、髪に蓄積が進んでいるサインかもしれません。
✔ トリートメントの効果が出にくい
✔ 髪が重い・扱いづらい
✔ 泡立ちが悪い
✔ パーマ・カラーが入りにくい
✔ 毎日アウトバスオイルを使っている
✔ ツヤが出にくい
✔ 根元が立ち上がりにくい
3つ以上当てはまる場合は、髪の通り道がふさがりはじめている可能性があります。
そんなときは、“リセットケア”を取り入れてみるのがおすすめです。
蓄積を落としすことで、その後のヘアケア効果が見違えるほど高まりやすくなります。
「リセットケア」のメリット
- トリートメントの浸透力が上がる
- カラー・パーマの反応が安定する
- ごわつき・重さが改善され、指通りがよくなる
- シャンプーの泡立ちが復活
- スタイリングの再現性が高まる
- 頭皮のコンディションもクリアに
特にオトナ髪は、少しの蓄積でも質感に影響が出やすい繊細な状態。
だからこそ、「毎日の保護ケア」＋「定期的なリセットケア」
この2つをセットで考えることが、髪を美しく保つ新常識です。
「オン」だけじゃない「オフ」する習慣を
シリコンは髪を守るために欠かせない存在です。
ただし、蓄積しやすいという性質があるため、“ためこみすぎない”ためのリセットケアが必要 です。
髪をいったんすっぴんに戻すことで、その後のトリートメントもカラーもスタイリングも驚くほど変化します。
あなたの髪が、また素直に応えてくれるようになりますように。
週１～２回、シリコン除去シャンプーでリセットケア
