アウトバストリートメントは、「なんとなく使っている」「とりあえずオイルをつけている」
そんな方も多いのではないでしょうか。
でも実は、髪質や悩みに合わないものを選んでいると、ベタつき・広がり・パサつきなど、かえって扱いにくさを感じてしまうことも。
この記事では、90年以上にわたり髪と向き合ってきた美容のプロの視点から、アウトバストリートメントの役割や選び方を髪質・お悩み別にわかりやすく整理しました。「今の自分の髪には、何を選んでどう使えばいいのか」その答えが、きっと見つかります。
アウトバストリートメントの基本

アウトバストリートメントは、シャンプー後のタオルドライした髪や、乾いた髪に使う洗い流さないタイプのトリートメントです。
髪表面を保護し、ドライヤーやヘアアイロンの熱、日常の摩擦から髪を守りながら、うるおいとツヤを与える役割があります。
一方、洗い流すトリートメント(インバストリートメント)は、髪内部の補修が主な目的。
そのため、インバスで内側を整え、アウトバスで外側を守るというように、両方を併用することで、より安定した仕上がりが期待できます。
アウトバストリートメントには、ミルク・オイル・ローション(ミスト)・クリーム・バームなど、さまざまな質感があります。
それぞれ仕上がりや得意分野が異なるため、髪質やお悩み、なりたい質感に合わせて選ぶことが大切です。
質感は、一般的に「ローション(ミスト)→ ミルク → オイル → クリーム → バーム」の順に重くなっていきます。
【アウトバストリートメントのタイプ別・質感と特徴】
- ◆ ローション(ミスト)
- 軽い使い心地で、髪全体を均一に整えたいときに
- ◆ ミルク
- 水分+油分のバランス型。軽さとしっとり感の中間で、幅広い髪質に使いやすい
- ◆ オイル
- ツヤとまとまりを与え、広がりを抑えたいときに。重くなりやすいので付け過ぎに注意
- ◆ クリーム
- 補修・保湿力が高く、しっとり感が持続。ダメージ毛・乾燥毛向け
- ◆ バーム
- 油分が最も多く、スタイリング要素も強い。毛先の束感・広がり防止に。
髪質・お悩み、注目の成分で選ぶ

ダメージケア
カラーやパーマで損傷した髪はタンパク質が流出し、水分保持力が低下してパサつきがちです。
内部補修と外部保護の両面からケアすることが大切です。
・ヘマチン…ダメージ部位のケラチンと結合し、強度と弾力を与える
・γ‑ドコサラクトン…熱と反応して毛髪表面のキューティクルを修復し、うねりや広がりを抑える
ダメージ予防(熱・紫外線・PM2.5)
ドライヤーやヘアアイロン、紫外線、PM2.5など外的要因によるダメージを受ける前に予防することが、健康な髪を保つ秘訣です。
・メドウフォームラクトン…60℃以上の熱でキューティクルをなめらかに整え、熱ダメージを防ぎながら修復
・アルガン油…髪を熱や酸化から守る膜を作り、ビタミンEなどの抗酸化成分でフリーラジカルを除去
・ホホバ油…頭皮と髪の保湿バランスを整え、ドライヤーの熱から保護
・γ‑ドコサラクトン…キューティクルを修復し、熱反応で補修効果を高める
乾燥・パサつき・ツヤ不足
パサつきやツヤ不足の髪には、油分と水分をバランス良く補給することがポイントです。
・アルガンオイル…必須脂肪酸とビタミンが豊富で、髪内部まで浸透してしなやかに整える
・ホホバオイル…頭皮と髪をしっかり保湿し、ドライヤー熱から守ってなめらかに整える
・加水分解ケラチン…ダメージで失われたタンパク質を補充し、艶を与える
くせ毛・うねり・広がり
湿気や乾燥によってうねりや広がりが出やすい髪には、形状記憶効果や保湿・補修力の高い成分を取り入れましょう。
・γ‑ドコサラクトン…毛髪内部のアミノ基と結合し、うねりや湿気による広がりを抑える
・メドウフォームラクトン…熱を加えることでキューティクルを整え、ツルンとした手触りを実現
・アルガンオイル…髪表面をコーティングして湿気の影響を受けにくくし、フリズ(湿気などで髪表面が乱れ、広がったりチリつく状態)を抑える
ボリューム不足
髪の量や細さは人によって異なるため、ハリ・コシを与える成分と重すぎない保湿成分をバランス良く選びます。
・ヘマチン…髪繊維と結合して強度を高め、ボリュームと弾力を与える
・加水分解ケラチン…失われたタンパク質を補給してハリを出す
・アルガンオイル…髪表面をコートして湿気を防ぎながら適度に重みを与える
エイジングケア(ハリ・コシ不足)
年齢とともに髪は水分やタンパク質が減り、ハリ・コシが失われやすくなります。エイジングケアには抗酸化と補修成分を組み合わせると良いでしょう。
・ヘマチン…髪の毛に弾力と厚みを与え、エイジング毛を根元から強化
・加水分解ケラチン…タンパク質を補充し、髪を内側から補修
・γ‑ドコサラクトン…熱に反応してキューティクルを修復し、年齢によるうねりやハリ不足を改善
スタイリング&マルチユース
スタイリング剤としても使えるアウトバストリートメントや、髪以外にも使えるマルチユースアイテムを選ぶと、日々のケアが効率的になります。
・ホホバ油…頭皮クレンジングから髪の保湿まで幅広く使え、ドライヤーの熱から髪を保護
・アルガンオイル…深い保湿と補修力を持ち、整髪やツヤ出しにも効果的
・γ‑ドコサラクトン…髪のフリズを抑えスタイルを長持ちさせる
感覚・好みで選ぶ(香り・テクスチャー・コンセプト)

効果だけでなく、使い心地や香りもアウトバストリートメント選びを左右します。
- 香り:
- 無香料、フローラル、ハーブ、フルーティーなどさまざま。好みやシーンに合わせて選びましょう
- テクスチャー:
- ミルクやローションは軽くサラサラ、オイルやバームはしっとりまとまり、クリームは濃厚で補修力が高い。髪質と仕上がりイメージで選択します。
- コンセプト:
- ナチュラル成分中心、エイジングケア特化、サロン品質など、ブランドの理念に共感できるかも選びのポイントです。
アウトバストリートメントを使う「タイミング」
アウトバストリートメントは、使うタイミングによって役割が変わるヘアケアアイテムです。
目的に合わせて使い分けることで、効果を感じやすくなります。
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ドライヤー前|熱・摩擦から守るためのケアシャンプー後、タオルドライした髪にアウトバストリートメントをなじませてから乾かします。 |
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アイロン・コテを使うとき|乾いた髪が基本アイロンやコテを使用する場合は、必ず髪を完全に乾かしてから行いましょう。 |
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オイル・バームは仕上げにツヤ出しや毛先のまとまりを目的としたオイルやバームは、アイロンやコテの後、スタイリングの仕上げとして使うのがおすすめです。 |
【 アウトバストリートメントの役割別使い分け 】
| タイミング | 目的 | ポイント |
|---|---|---|
| ドライヤー前 | 熱・摩擦から守る | タオルドライ後に使用 |
| アイロン・コテ前 | 引っかかり防止 | 完全に乾いてから少量 |
| スタイリング後 | ツヤ・まとまり | オイル・バームは仕上げに |
アウトバストリートメント基本の使い方とコツ
ドライヤー前の使い方(ミルク・クリーム・軽めのオイル)
- STEP.1
- 適量を手に取り、手のひらで均一に伸ばしてから毛先中心に塗布します。
量が多すぎると重くなりやすいため、髪の長さや質に合わせて調整しましょう。 - STEP.2
- 毛先から中間へなじませ、最後に表面を軽く整えます。
髪をこすらず、手ぐしやブラシでやさしく広げるのがポイントです。 - STEP.3
- ドライヤー前に使用し、根元から毛先までしっかり乾かすこと。
濡れたまま放置すると、過乾燥や摩擦ダメージの原因になります。
※ オイルタイプをドライヤー前に使う場合は、髪がベタつかない軽めのものを少量にとどめましょう。
ツヤ出しやまとまりを重視するオイルやバームは、スタイリングの仕上げとして使う方が安心です。
ミストタイプの使い方(ローションタイプ)
- STEP.1
- 髪から15〜20cmほど離して、全体に均一にスプレーします。
- STEP.2
- 乾燥やダメージが気になる部分には、軽く重ね付けします。
- STEP.3
- 手ぐしやブラシでなじませてから、ドライヤーでしっかり乾かします。
※ミストタイプは軽い仕上がりが特長で、髪を重くせずコンディションを整えたいときに使いやすいアイテムです。
洗髪後だけでなく、スタイリング前や就寝前など、日常的に取り入れやすい点も魅力です。
よくある質問
Q. インバストリートメントと併用してもいい?
A. はい、併用がおすすめです。
洗い流すトリートメント(インバス)で髪内部を整え、アウトバストリートメントで表面を保護することで、それぞれの役割を活かしたケアができます。特にダメージや乾燥が気になる場合は、内側と外側の両方をケアすることで、仕上がりが安定しやすくなります。
Q. インバストリートメントは使わずに、アウトバストリートメントだけでもいい?
A. 基本は併用がおすすめですが、髪の状態によってはアウトバストリートメントだけでも問題ありません。
ケアをできるだけシンプルにしたい場合や、ダメージがそれほど気にならない場合は、アウトバストリートメントだけでも、乾燥や摩擦から髪を守る役割を果たしてくれます。
Q. インバスとアウトバス、どちらか一つだけ使うならどちらがいい?
A. 髪の状態や目的によっておすすめは変わります。
すでにダメージが大きく、ごわつきや引っかかりが気になる場合は、インバストリートメントで髪内部を整えるケアを優先するとよいでしょう。
一方で、乾燥や広がりを防ぎたい、扱いやすさを保ちたい場合は、アウトバストリートメントを取り入れることで、日常的なダメージから髪を守りやすくなります。
Q. 夜、寝る前につけてもいい?
A. はい、寝る前の使用もおすすめです。
タオルドライ後にアウトバストリートメントをなじませてから乾かすことで、就寝中の摩擦や乾燥から髪を守ることができます。
朝の広がりが気になる方にも、夜のケアは効果的です。
ミルクやクリーム、軽めのオイルは、乾かした後も髪が重くなりにくく、寝る前のケアに使いやすいタイプです。
ローション(ミスト)タイプは、水分を含むため、つけた後はドライヤーでしっかり乾かすようにしましょう。
バームタイプは、夜よりもスタイリングの仕上げに使う方が、扱いやすさを感じやすいアイテムです。
Q. 朝のスタイリングでも使える?
A. はい、朝のスタイリングにも使用できます。
少量を毛先中心になじませることで、寝ぐせ直しや髪のまとまりをサポートします。
つけすぎると重さやベタつきの原因になるため、必要な部分に少量ずつ使うのがポイントです。
Q. ミストタイプとクリームタイプなど、違う種類を重ね付けしてもいい?
A. 状態に合わせて重ね付けすることも可能です。
ミストで水分を補ってから、ミルクやクリームで整えるなど、目的を分けて使うと効果を感じやすくなります。
重ねすぎには注意しましょう。
Q. 一日に何回くらい使うのがいい?
A. 基本は1日1回で十分です。
洗髪後のドライヤー前を基本に、乾燥が気になるときは少量をつけ直す程度がおすすめです。
Q. べたつきが気になるときは?
A. 量とつけ方を見直してみましょう。
オイルやバームは、ツヤ出しや毛先のまとまりを目的とした仕上げ用アイテムのため、少量を毛先中心になじませるのが基本です。
手のひらでよく伸ばしてから使い、表面につけすぎないよう注意しましょう。
また、ドライヤー前のケアには、ミルクやクリーム、軽めのオイルを使うことで、重さを感じにくく、仕上がりが安定しやすくなります。
Q. アイロン・コテを使うときの注意点は?
A. 必ず髪をしっかり乾かしてから使用しましょう。
濡れた髪や油分を多くつけた状態で熱を当てると、髪への負担につながることがあります。
アウトバストリートメントは、量とタイミングを意識して使い分けましょう。
目的別アウトバストリートメント一覧表
ここまでご紹介した選び方をもとに、髪のキモチで取り扱っているアウトバストリートメントを一覧でまとめました。
髪質やお悩み、使うタイミングに合わせて、参考にしてみてください。
| 主なお悩み | テクスチャー | 使うタイミング | 商品名 |
|---|---|---|---|
| 乾燥・パサつき | クリーム | ドライヤー前 | ヌーボマジコ アフターケア エッセンスクリーム |
| 広がり・うねり | ミルク | ドライヤー前 | ウアオ のばしチャオ ミルク |
| ハリ・コシ不足 | ローション | ドライヤー前 | ウアオ ライブケラ ブローアップローションSP |
| ダメージ補修・サラツヤ | ジェリー | ドライヤー前/仕上げ | ウアオ シャインジェリー |
| ダメージ予防・乾燥ケア | ミスト | 寝ぐせ直し/ドライヤー前 | ウアオ ローズドレス ヘアフレッシュナーRN |
| ツヤ感・まとまり | オイル | 仕上げ | ウアオ ラフワ ヘアオイル |
まとめ|アウトバストリートメントの選び方と使い方

アウトバストリートメントは、髪の悩みや状態、使うタイミングに合わせて選ぶことで、仕上がりや扱いやすさが変わります。
乾燥や広がりが気になるのか、ツヤやまとまりを重視したいのか。
まずは今の髪に合う目的を意識することが大切です。
また、
ドライヤー前は「守るケア」、
スタイリング後は「整えるケア」と、
使うタイミングを意識するだけでも、日々のケアが変わってきます。
今の髪に寄り添うケアを取り入れてみてください。


