グレイヘアへの移行を考えはじめると、「自分らしい髪色を楽しみたい」という気持ちがある一方で、「伸ばしかけのまだらな時期が不安」「途中でくじけそう」と感じることもありますよね。
でも、移行中にどんなことが起こるのか、どんな方法があるのかをあらかじめ知っておくと、不安は少し軽くできます。
この記事では、グレイヘアへの移行を「移行前」「移行中」「移行後」の3つに分け、それぞれで感じやすいお悩みと対処法をご紹介します。
多くの理美容のプロの方とお取引するなかで見聞きしてきた、サロンでよく相談されるお悩みも交えながら、自分のペースで進めるためのヒントをまとめました。
【移行前】始める前に知っておきたいことは?
グレイヘアへの移行は、「白髪染めをやめて、これから伸びてくる自分の髪色に少しずつ切り替えていく」プロセスです。
移行にかかる期間の目安は?
髪は一般に、1ヶ月に約1cm伸びるといわれています。
今の髪の長さや、染めている部分をどこまでなくしたいかによって期間は変わりますが、ひとつの目安とめ髪や編み込みでコント考えてみましょう。
- ショート:約6ヶ月〜1年
- ミディアム:約1年半〜2年
- ロング:約2〜3年以上
「いつ完成させるか」より、「無理なく続けられるか」を基準に考えてみてください。
あなたに合いそうな移行ペースをチェック
白髪の量や生え方、今の髪の長さ、これまでのカラーなどによって、進めやすい方法は変わります。
次の項目で、今の自分に当てはまるものをチェックしてみましょう。
☐ 髪全体の3〜4割くらい、あるいはそれ以上が白くなってきた
☐ こめかみや分け目など、まとまった範囲に白髪が入っている
☐ 髪にハリやコシ、ツヤを感じることが多い
☐ 月に1〜2回のセルフケアなら、無理なく続けられそう
☐ シルバーやグレー、青みのある色の服がしっくりくる

[チェック4〜5個]比較的スムーズに移行しやすそう
白髪の量や生え方から、移行後のイメージをつかみやすいかもしれません。
染めた部分をカットしながら、少しずつ近づける方法も選びやすそうです。
[チェック2〜3個]工夫しながら楽しみたい
移行途中の見せ方がポイントになりそうです。
ハイライトやヘアアレンジ、小物などを取り入れながら、自分らしいスタイルを探してみましょう。
[チェック0〜1個]じっくり時間をかけたい
白髪がまだ少なめなら、急いで全部を変える必要はありません。
部分的なハイライトなどで少しずつ慣らしていく方法もあります。
これはあくまで目安です。
髪の状態やカラー履歴によっても方法は変わるので、迷ったら美容師さんに相談してみましょう。
移行前に、地肌もととのえて
これから伸びてくる髪をすこやかに保つためにも、地肌を清潔にととのえておくことは大切です。
毎日のケアに取り入れるのはシャンプーにひと工夫する、という方法も。
発泡タイプの高濃度炭酸をシャンプーに注入することで、毛穴の汚れを取り除き、頭皮をすこやかな状態にととのえます。

髪の根元のボリューム感や乾燥が気になる場合は、頭皮に乾燥から守るローションを取り入れるのもひとつの方法です。
【移行中】伸ばしかけの「まだら期」、どう乗り越える?
移行中に気になりやすいのが、根元の白と毛先の暗い色が混ざる「まだら期」です。
でも、ここは多くの人が通る時期。
見せ方を少し工夫するだけでも、境目をやわらげることができます。
境目をぼかす、見せ方の工夫

まとめ髪や編み込みでコントラストをやわらげたり、分け目を少しずらしたりするだけでも、白い部分の見え方は変わります。
帽子やスカーフ、ヘアアクセサリーを取り入れて、移行中ならではのスタイルを楽しむのもいいですね。
もっと自然になじませたい場合は、ハイライトやウィービングで段階的に明るさを足す方法もあります。
ただし、髪の状態やこれまでのカラーによって向いている方法は変わります。
美容師さんに相談しながら進めると安心です。
伸ばしかけの毛先を、しっとりまとめる
移行中は、染めた部分のパサつきや広がりが気になることも。
そんなときは、ヘアオイルで毛先をしっとりまとめるのもおすすめです。
「やっぱりやめたい」と思ったら?
まだら期に「やっぱりやめたい」と感じることもあるかもしれません。
そんなときは、まず「まだらな見た目が気になる」のか、「グレイヘアそのものが今の自分には合わない」と感じているのかを分けて考えてみましょう。
まだら期が気になるなら、移行を続けながら調整する方法があります。

- カラートリートメントで境目をぼかす
- 白髪ぼかしハイライトなどでコントラストをやわらげる
- ベースの色を明るめに調整する
- 毛先の暗い部分をカットで少しずつ減らす
それでも「戻したい」と思ったら、戻してもだいじょうぶ。
白髪染めやカラートリートメントに戻して、また気が向いたら再開する。
そんな進め方もあります。
ただ、ハイライトやブリーチを重ねた髪は乾燥しやすくなっていることがあるので、まずは保湿を意識して髪の状態を整えておきましょう。
【移行後】きれいなグレイヘアを保つコツは?(黄ばみ・パサつき)
移行を終えたあとも、「黄ばみが気になる」「パサついて見える」などのお悩みが出てくることがあります。
白髪が黄ばんで見えるのは、なぜ?
白髪は、もともと真っ白とは限りません。
髪質や光の当たり方などによって、少し黄みを感じることもあります。
また、汗や紫外線、喫煙による煙、大気中の汚れなどが重なることで、黄みが気になる場合もあります。
黄ばみをやわらげる、日々のお手入れ
手軽な方法のひとつが、黄色の反対色である紫を使った紫シャンプーです。
紫の色みを補うことで、髪の黄みをやわらげることができます。
あわせて、日中の紫外線対策や乾燥を防ぐ保湿ケアを取り入れるのもおすすめです。
サロンでは、ヘアマニキュアなどで色みを整える方法もあります。
「どの方法が合うかわからない」というときは、美容師さんに相談してみましょう。
グレイヘアをきれいに見せるポイントのひとつが「ツヤ」
グレイヘアは、ツヤがあると透明感や軽やかさが引き立ちます。
反対に、乾燥やパサつきが目立つと、髪全体がくすんで見えることも。
移行後も、髪のうるおいとツヤを意識したケアを続けたいところです。
外出前の仕上げには、ツヤヤカ トリートメントヘアスプレーも。
まとめ:3ステップで、自分のペースの移行を
グレイヘアへの移行は、「移行前」「移行中」「移行後」の3つに分けて考えると、不安を整理しやすくなります。

移行前は、期間の目安や自分の髪の状態を知る。
移行中は、まだら期の見せ方を工夫しながら、髪のまとまりも整える。
移行後は、黄ばみや乾燥など、そのときどきのお悩みに合わせてケアする。
そして、いちばん大切なのは、人と比べず、自分のペースで進めることです。
途中で「やっぱり違うかも」と思ったら、立ち止まっても、戻っても大丈夫。
グレイヘアにすること自体をゴールにするのではなく、これからの髪とどう付き合っていきたいかを考えること。
それが、自分らしいスタイルにつながっていくのかもしれません。
「これならできそう」と思える方法から、少しずつ。
これからの髪色との付き合いが、心地よいものになりますように。

監修:ハラ株式会社 1927年創業。まもなく創業100年を迎える美容・理容・エステサロン向け専門商社。全国の理美容師とともに髪の現場に寄り添い続けてきた経験をもとに、一般の方向けのヘアケア情報を発信しています。
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