夏が終わるころ、ふと毛先を見ると
――パサついている、短い毛が飛び出している、裂けている。
そんな「毛先の不調」が気になり始める季節です。
わたしたちハラは、長いあいだサロンオーナー様とともに、たくさんの髪の悩みに向き合ってきました。
その経験から感じるのは、枝毛や切れ毛は「できてから慌てる」よりも、日々のケアでこれ以上増やさないことが大切だということです。
枝毛と切れ毛は、どちらも髪が弱っていると起こりやすいという共通点があります。
この記事では、気になり始めた毛先に、毎日どうケアしていくかを中心にお伝えします。
そもそも、枝毛と切れ毛はどう違うの?

図解①比較イラスト(重要)
枝毛 と 切れ毛 の違い(並列イラスト)
髪の毛を1本ずつ拡大したシンプルなイラストで左右に並べる。左:枝毛=毛先がY字・三つ又に縦に裂けている。右:切れ毛=毛の途中で横にプツンと切れている。主線はブランドティール、ワンポイントにコーラル。文字は最小限。
推奨:横長 / Canvaで作成・本文直下に配置
- 枝毛は、毛先がY字や三つ又のように縦方向に裂けた状態です。
主に毛先に起こって、パサつきやすくなります。 - 切れ毛は、髪の途中や根元のあたりで横にプツンと切れて短くなった毛のこと。
頭の表面から短い毛がピンと飛び出して見えることもあります。
簡単にいうと、裂けているのが枝毛、途中で折れているのが切れ毛です。
なぜ、毛先は弱ってしまうの?
髪は、表面をおおううろこ状の層(キューティクル)と、その内側にあるコルテックスなどでできています。
キューティクルは、髪の中身を守るいわば「外側のガード」のようなもの。
コルテックスは、その内側にあって、髪のしなやかさや強さを支えている部分です。
イメージとしては、うろこで守られた一本の繊維の束。
紫外線や摩擦、乾燥などの影響を受けると、キューティクルが開いたり、はがれたりすることがあります。
すると髪の中の水分やたんぱく質が失われやすくなり、少しずつ髪が弱っていきます。
その結果、
- 弱った毛先が縦に裂ければ 枝毛
- 弱った部分が途中で折れれば 切れ毛
というように、違った形であらわれます。
つまり枝毛と切れ毛には、「髪が弱っている」という共通した背景があります。
夏に増えやすいのは、なぜ?
夏は、毛先が弱る条件が重なりやすい季節です。
- 強い紫外線を浴びつづける
- ドライヤーやコテ・アイロンの熱
- 汗や湿気でベタついた髪を触る、結ぶ、こする摩擦
カラーやパーマ、ブリーチなどを繰り返している髪は、キューティクルが傷みやすく、こうしたダメージが積み重なりやすい傾向があります。夏の間に少しずつ積み重なったものが、秋口になって毛先の不調としてあらわれてくることもあるんですね。
一度できた枝毛・切れ毛は、どうすればいい?
一度できてしまった枝毛や切れ毛は、自然に元の状態へ戻ることはありません。
裂けた毛先が自然にくっついたり、折れた毛が元の状態に戻ったりすることはないのです。
ただ、打つ手がないわけではありません。
大切なのは、
- すでにある毛先を、まとまりやツヤで目立ちにくくする
- これから傷む毛先を、日々のケアでできるだけ減らしていく
という2点です。
枝毛も切れ毛も、「弱った髪をいたわりながら、これ以上ダメージを重ねない」という考え方が基本になります。
具体的には、以下の3つのポイントがあります。
①土台から補修する
②熱を味方につける
③仕上げで守る・目立ちにくくする
生活のリズムや髪の状態に合うところから、無理なく取り入れてみてください。

熱を「控える」より、熱に「備える」ほうがいい?
ダメージ対策というと、「ドライヤーやアイロンを控えましょう」と言われがちです。
でも、毎日のことですし、髪を乾かさないわけにもいきません。スタイリングのためにアイロンを使う方も多いですよね。
サロンでも、よく聞かれることのひとつが、
「髪を傷めたくないけれど、ドライヤーやアイロンはどうすればいいですか?」
という質問です。
そこで私たちがお伝えしたいのは、熱をただ避けるのではなく、熱に備えるという考え方です。
熱を利用して働く補修成分を取り入れるなど、毎日のドライヤーやスタイリングの時間を、髪のケアに活かす方法もあります。
控えるだけでは続けにくいことも、使い方を工夫すれば、毎日の習慣に取り入れやすくなります。
夜、ドライヤーの前に。土台からケアするには?
一日の終わり、シャンプー後のタオルドライした髪は、毛先をケアする大切なタイミングです。
このあとドライヤーで乾かすので、熱を利用して働く補修成分を取り入れることで、毎日の「乾かす時間」をケアに活かすこともできます。
切れ毛のように「髪が弱って折れやすい」と感じるなら、髪の芯からハリ・コシ、強度や弾力を支えてくれるものを選びたいところです。こうしたケアには、ケラチンなどの補修成分を配合した洗い流さないトリートメントを取り入れる方法があります。
朝、コテやアイロンで仕上げるときは?
朝、ドライヤーやアイロンなど、熱を使ってスタイリングする方は、その時間も髪のケアに活かしてみましょう。
せっかく毎日使う熱なら、ただ「傷めないようにする」だけでなく、その熱そのものを味方につける方法があります。
このタイミングで選びたいのは、熱反応型の補修成分を配合したドライヤーやアイロンの熱を利用して髪を補修するタイプのスタイリング剤。ベタつかず、サラサラで手触りよく仕上がるものなら、軽い仕上がりが好きな方にもなじみやすいですよ。
朝の仕上げに。毛先の見え方を整えるには?
土台を整えたら、最後は仕上げ。
すでにある枝毛や切れ毛を目立ちにくくしながら、毛先を乾燥や摩擦から守るためのステップです。
ここは、髪の状態だけでなく、仕上がりの好みで選んでくださいね。
しっとりまとまるツヤが好みなら
洗い流さないトリートメントヘアオイルがおすすめです。
8種のボタニカルオイルの「うるおいヴェール」で髪を包み込み、みずみずしいツヤとまとまりを与えてくれます。
朝も夜も使えて、毎日の保湿とまとまりのケアに取り入れたい方に向いています。
その日の質感を作りたいなら
ツヤ感に特化したトリートメントヘアスプレーという選択肢もあります。
量を調整すれば、さらりとしたツヤから、セミウェットな濡れ感まで仕上がりを変えられます。
どちらも、乾かしたあと・スタイリングの最後に使って仕上げます。
まとめ:まずは「弱った毛先」を増やさないことから
枝毛も切れ毛も、髪が弱っていると起こりやすいもの。
一度できたものを元に戻すことはできませんが、目立ちにくくしながら、これ以上増やさないケアを重ねていくことはできます。
- 夜は、土台から補修(ライブケラ)
- 熱を使う朝は、で熱を味方にするスタイリング剤(シャインジェリー)
- 仕上げは、まとまり・ツヤで守る(ラフワ ヘアオイル/ツヤヤカ トリートメントヘアスプレー)
熱をただ控えるのではなく、上手に備える。
今日の毛先が劇的に変わるわけではありませんが、毎日の小さな手当てを続けることで、少しずつ髪の状態は変わっていきます。

まずは一度、ご自分の毛先をゆっくり見てみてください。
パサつきや短い毛、毛先の裂けなど、気になるところがあれば、できることからひとつずつ。
無理なく続けられるケアを重ねながら、これからの髪をいたわっていきましょう。
監修:ハラ株式会社 1927年創業。まもなく創業100年を迎える美容・理容・エステサロン向け専門商社。全国の理美容師とともに髪の現場に寄り添い続けてきた経験をもとに、一般の方向けのヘアケア情報を発信しています。
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