分け目をかき分けて、根元をチェック
「この前染めたばかりなのに……」
そんなふうに、白髪が気になることはありませんか?
白髪染めをやめたい気持ちはある。
でも、いきなり全部を白くするのは勇気がいる。
「染め続ける」か「やめる」かの二択で考えると、どちらも少し気が重いですよね。
そんなときに知っておきたいのが、「白髪ぼかし」という方法です。
白髪を暗い色で隠すのではなく、髪を明るくして白髪となじませる。
「染める」と「活かす」の間にあるような選択肢です。
白髪との付き合い方は、ひとつじゃありません
白髪が気になったときの方法は、大きく3つに分けて考えられます。
染める
白髪染めなどで、白髪をしっかり隠す
ぼかす
白髪との色の差を小さくして、目立ちにくくする
この記事のテーマ
活かす
グレイヘアなど、白髪そのものを楽しむ
白髪ぼかしは、白髪染めからグレイヘアへ移行するときの「つなぎ」として取り入れることもできます。
もちろん、ぼかした状態をそのまま楽しむこともできます。
ただ、調べてみると、
「白髪ぼかし」
「白髪ぼかしハイライト」
「ブリーチなし」
など、似たような意味の言葉がたくさん出てきます。
「結局、何が違うの?」と迷ってしまいますよね。
この記事では、まず白髪ぼかしの基本を整理します。
そのうえで、メリット・デメリット、料金、ブリーチあり・なしの違い、自分に合う方法、施術後のケアまで、わかりやすくご紹介します。
先にひとつだけ、大切なこと。
白髪ぼかしは、白髪を減らしたり、なくしたりするものではありません。
白髪はそのまま。
周りの髪となじませて、見え方を変える方法です。
白髪ぼかしと白髪ぼかしハイライト、何が違うの?
ここが、少しややこしいところです。
実は美容室によって、同じ「白髪ぼかし」という名前でも、施術内容が少しずつ違います。
これまで多くのサロンさんと関わらせていただく中で、いろいろなメニュー名を目にしてきました。
だからこそ、メニュー名だけでなく、「実際に何をするのか」を確認することが大切です。
「白髪ぼかし」は、ひとつの方法ではありません
「白髪ぼかし」は白髪を目立ちにくくするための考え方や方法の呼び名です。
その方法のひとつとして「白髪ぼかしハイライト」があります。
白髪ぼかし
白髪を目立ちにくくするための考え方や方法の呼び名

髪全体を明るめに染める
髪全体の色を明るくして、白髪との色の差を小さくする方法です。ブリーチを使わないことが多いです。

明るい毛束を入れる
= 白髪ぼかしハイライト
明るい毛束の中に白髪をまぎれこませる方法です。ブリーチを使うことが多いですが、使わない方法もあります。
ブリーチを使わずに明るい毛束を入れる方法も「白髪ぼかしハイライト」と呼ばれることがあります。
だから美容師さんに相談するときは、
「白髪ぼかしをしたいです」
だけでなく、
「ブリーチは使いますか?」
「どのくらい明るくなりますか?」
と聞いてみると安心です。
白髪染めとは何が違う?「隠す」か「なじませる」か
白髪染めは、白髪に色を入れて、落ち着いた髪色にそろえるもの。
白髪をしっかり隠せる一方、髪が伸びると根元の白髪が気になりやすくなります。
理由のひとつが、白髪と染めた髪の色の差です。
たとえば、黒いニットに白い糸くずがつくと目立ちますよね。
でも、ベージュのニットなら、白い糸くずがあってもそれほど気になりません。
白髪ぼかしは、この「色の差を小さくする」という考え方です。

| 白髪染め | 白髪ぼかし | |
|---|---|---|
| 仕上がり | 落ち着いた色でそろえやすい | 明るさや色味を楽しみやすい |
| 白髪が伸びてきたとき | 根元との境目が見えやすい | 境目がぼやけて見えやすい |
| 向いている人 | 白髪をしっかり隠したい | 白髪との色の差を小さくしたい、明るい髪色も楽しみたい |
白髪ぼかしハイライトのメリット・デメリットは?
白髪ぼかしハイライトには、うれしいところがある一方で、知っておきたい注意点もあります。
うれしいところ

伸びてきても、境目が目立ちにくい
白髪染めでは、髪が伸びると根元の白髪と染めた髪の色の差が気になりやすくなります。
白髪ぼかしでは、その差を小さくすることで、境目がぼやけて見えやすくなります。
「白髪が出てきたから、すぐ染めなきゃ」という気持ちが少しラクになることもあります。
美容室に行くペースをゆるやかにできることも
毎回ハイライトを入れ直すのではなく、2回目以降はカラーだけで整えることもあります。
ただし、白髪の量やデザインによって必要なメンテナンスは変わります。
明るさや色味を楽しめる
白髪を隠すだけでなく、明るめの髪色ややわらかな色味を楽しみやすいのも特徴です。
気をつけたいところ
良いところだけでなく、こちらも知っておきましょう。
ブリーチした部分は乾燥しやすい
色を抜くぶん、髪に負担がかかります。
明るい毛束だけ、まわりの髪よりパサついて感じることもあります。
色が抜けると、明るすぎたり黄色っぽく見えたりすることも
ハイライトの上から重ねた色が抜けると、ブリーチした明るさが出てきます。
時間がたつと、黄色っぽさが気になることもあります。
1回の施術に時間と料金がかかりやすい
ハイライトを入れる工程があるため、一般的な白髪染めより時間や費用がかかることがあります。
美容師さんとの相談が大切
白髪の量や生え方、これまでのカラーによって、合う方法は変わります。
「白髪ぼかし」という名前だけで決めず、仕上がりや施術内容まで確認しておきましょう。
料金はどのくらい?

美容室のメニューを見てみると、ブリーチを使うハイライトの初回は、おおよそ15,000〜25,000円くらいが目安です。
美容室によっては3万円前後になることもあります。
ブリーチを使わない方法なら、もう少しおさえられることが多いです。
白髪染めは3,000〜10,000円くらいなので、1回あたりで比べると、料金は高めです。
ただ、2回目以降はハイライトを入れ直さず、カラーだけで整えることもあります。
そのため、
「1回いくらか」だけでなく、「どのくらいのペースで通うのか」まで含めて考える
のがおすすめです。
※料金は地域や髪の長さ、カットの有無、施術内容などによって変わります。予約前にメニューの内容を確認しておきましょう。
ブリーチなしでもできる?ありとの違いは?
「白髪ぼかしは気になるけれど、ブリーチで髪が傷むのが心配」
そんな方もいると思います。
白髪をぼかす方法は、ブリーチを使うものだけではありません。
明るい毛束を入れる場合も、たとえば次のような方法があります。
- ライトナーを使う
ブリーチほど強くない、髪を明るくするカラー剤で毛束を明るくしてから、全体を染める方法 - 明るめのカラー剤を使う
毛束とまわりの髪を一度に染める方法
| ブリーチあり | ブリーチなし | |
|---|---|---|
| 明るさ | しっかり明るくしやすい | ほどよい明るさまで |
| あとで全体を染め直したとき | ハイライトが残りやすい | なじんで消えやすい |
| 髪への負担 | かかりやすい | おさえやすい |
| 色が抜けたとき | 明るい部分が出てきやすい | 自然になじみやすい |
| 料金 | 高めになりやすい | おさえやすい |
「明るくしたいからブリーチ」と決めるのではなく、今の髪の状態でどこまで明るくできるかを美容師さんに見てもらうことが大切です。
特に、暗めの白髪染めを続けてきた髪は、ブリーチなしでは明るくなりにくいことがあります。
これまでどんなカラーをしてきたかも、忘れずに伝えましょう。
自分に合う?4つのポイントでチェックしてみませんか
白髪ぼかしが自分に合うかどうか、気になりますよね。
次の4つの質問で、いちばん近いものを選んでみてください。
① 白髪の量は?
A:全体にほどほどある
B:まだ少なめ
C:かなり多い
② 白髪の入り方は?
A:全体に散らばっている
B:生え際や分け目に少し
C:全体的に白っぽくなってきた
③ これまでのカラーは?
A:暗めの白髪染めを続けてきた
B:明るめのカラーが中心/あまり染めていない
C:白髪染めの回数を減らしてきた
④ なりたい明るさは?
A:しっかり明るく、透明感も楽しみたい
B:暗めのまま、自然になじませたい
C:白髪の色も活かしたい
結果をチェック
Aが多かった方:白髪ぼかしハイライトを相談してみて
明るい毛束を入れて白髪をなじませる方法が合いやすいタイプです。
暗めの白髪染めを続けてきた場合は、希望する明るさによってブリーチが必要になることもあります。
これまでのカラー履歴も伝えながら、美容師さんに相談してみましょう。
Bが多かった方:まずはブリーチなしの方法から
髪全体を明るめに染める方法や、ブリーチなしのハイライトなどから始められる場合があります。
「いきなり明るくするのはちょっと不安」という方は、どこまで明るくできるか相談してみましょう。
Cが多かった方:「白髪を活かす」方法も視野に
白髪がかなり多い場合は、ハイライトでぼかすより、白髪そのものを活かしたほうが自然になじむこともあります。グレイヘアへの移行を考えている方は、こちらも参考にしてください。
AとBが同じくらいなど、迷ったときは、気になる方法をいくつか美容師さんに相談してみてください。
色はどう選ぶ?グレージュやアッシュって?

白髪となじみやすい色として、グレージュやアッシュ、ベージュなどがあります。
- グレージュ:グレーとベージュの中間のような、やわらかい色
- アッシュ:少し灰色がかった、すっきりした色
- ベージュ:明るく、あたたかみのある色
色の名前だけで決めなくても大丈夫です。
「やわらかい感じにしたい」
「すっきりした印象にしたい」
「明るすぎるのは苦手」
など、なりたい雰囲気を伝えるだけでも十分です。
白髪ぼかしで後悔しないために。美容師さんに伝えたいこと

白髪ぼかしは、これまでのカラー履歴によって仕上がりが変わります。
美容師さんには、次のことを伝えてみましょう。
相談のときに伝えたいこと
✓ これまでのカラー(白髪染め、ヘナ、セルフカラー、ブリーチなど)
✓ どのくらい明るくしたいか
✓ 美容室に通えるペース
✓ 予算
✓ 髪の長さや、したいスタイル
特に大切なのが、「今まで何をしてきたか」です。
暗めの白髪染めを重ねている場合など、希望する明るさまで一度で変えられないこともあります。
また、白髪ぼかしをしたからといって、白髪がなくなるわけではありません。
その後どのくらいのペースで整えていくのかも含めて、
「これからどんなふうに髪を整えていきたいか」
を美容師さんと相談してみましょう。
自分で市販のカラー剤を使って白髪ぼかしはできる?
明るい毛束を自分で入れるのは、なかなか難しい方法です。
後ろの髪は自分では見えませんし、根元と毛先では明るくなるスピードも違います。
ムラになってしまうと、美容室でも1回では整えきれないことがあります。
一方で、髪全体を明るめのおしゃれ染めで染めて、白髪をなじませる方法もあります。
おしゃれ染めは白髪に色が入りにくいため、白髪がうっすら明るい筋のように見えて、なじみやすくなることがあります。
ただし、白髪をしっかり隠すことはできません。
色落ちも白髪染めより早めです。
また、市販のカラー剤を全体に塗ると、根元だけ明るくなってしまうこともあります。
自分でカラーをする場合は、その仕上がりだけでなく、今後のカラーにも影響することを知っておきましょう。
美容室に行くまでのつなぎには、白髪をさっと隠せるファンデーションやマスカラタイプのアイテムもあります。
白髪ぼかしをした後、きれいに保つには?
白髪ぼかしをしたら、次はその髪をきれいに保つことも大切です。
特に意識したいのが、
「乾かす前」と「出かける前」
の2つのタイミング。
伸びてきたら、その後どうなる?

白髪ぼかしは、髪が伸びても境目が気になりにくくなることがあります。
目安としては、1〜2カ月ごろ
根元が伸びても、境目はぼやけて見えやすい時期です。
気になってきたら、ハイライトを入れ直さず、カラーだけで整えることもあります。
3〜6カ月ごろ
ハイライトの位置が下がり、根元の白髪や色の抜けが気になってくることがあります。
このタイミングで、ハイライトを入れ直すかどうかを美容師さんと相談します。
ペースは白髪の量や髪型、デザインなどによって変わります。
乾かす前にできること
タオルドライのあと、ドライヤーの前。
ここが、毎日のケアで意識したいタイミングです。
ブリーチした毛束は、まわりの髪より乾燥しやすい部分。
毎日のドライヤーの熱も、明るくした髪には負担になります。
そこで取り入れたいのが、ドライヤーの前に使うヘアオイルです。
乾かす前になじませておけば、毎日のドライヤー時間をケアの時間にできます。
出かける前は、ツヤを味方に
もうひとつのタイミングが、出かける前です。
明るい毛束がパサついて見えると、せっかく白髪をなじませた髪色も、くすんで見えることがあります。
反対に、ツヤがあると、同じ髪色でもきれいに見えるもの。
白髪ぼかしを楽しむなら、髪色だけでなく髪のツヤにも目を向けてみましょう。
日差しの強い日は、帽子や日傘を使うなど、紫外線対策も取り入れてみてください。
黄ばみが気になってきたら?
時間がたち、明るくした毛束が黄色っぽく見えてきたら、紫シャンプーで、黄ばみを抑える方法もあります。
ただし、使い方によって色の入り方が変わることがあります。
気になるときは、次のメンテナンスで美容師さんに相談してみましょう。
カラーを重ねて整えられることもあります。
まとめ|白髪ぼかしは「自分に合う方法」を選ぶことから

白髪ぼかしは、明るい毛束などを使って、白髪との色の差を小さくし、目立ちにくくする方法です。
- 伸びてきても、境目が気になりにくくなることがある
- 明るさや色味を楽しみやすい
- ブリーチを使う場合は、髪への負担に注意したい
- 色落ちや料金、メンテナンスのことも考えておきたい
- 合う方法は、白髪の量や生え方、これまでのカラー、なりたい髪色によって変わる
「白髪ぼかしをしたい」と思ったら、まずは美容師さんに自分の髪の状態を見てもらいましょう。
これまでのカラーや、なりたい髪色、通えるペース、予算。
この4つを伝えるだけでも、相談がしやすくなります。
今の自分の髪に合う方法を、無理なく探してみてください。
監修:ハラ株式会社 1927年創業。まもなく創業100年を迎える美容・理容・エステサロン向け専門商社。全国の理美容師とともに髪の現場に寄り添い続けてきた経験をもとに、一般の方向けのヘアケア情報を発信しています。
あわせて読みたい
グレイヘアへの移行を考えはじめると、「自分らしい髪色を楽しみたい」という気持ちがある一方で、「伸ばしかけのまだらな時期が不安」「途中でくじけそう」と感じることもありますよね。 でも、移行中にどんなことが起こるのか、どんな方法があるのかをあらかじめ知っておくと、不安は少し軽くできます。 この記...
白髪染めもうやめる?白髪を「活かす」とは 白髪が目立ちはじめたら気になりますよね。 これまでは「白髪染め」が一般的でしたが、その他にも「減らす」「隠す」「活かす」という向き合い方もあります。 最近は年齢をポジティブに受けとめ、白髪を「活かす」という選択をする方が増えてきました。 ただ「白髪染...

